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2014年9月27日(土)
 
母校 静岡英和女学院礼拝堂にて、楓の会が開催されました。
 
 
この会は、聖書講話からの流れを継ぐ会として
 
毎年静岡英和女学院 母の会委員会が開催しております。
 
今年度は、講師として『アンのゆりかご』作者村岡恵里氏をお迎えいたしました。
 
 
『アンのゆりかご』は、
 
NHK連続テレビ小説「花子とアン」の原作でもあり、
 
『赤毛のアン』を初めて日本語に翻訳したことで、
 
翻訳家として有名なご祖母様 村岡花子氏の生涯を綴ったものです。
 
 
又、お二人とも静岡英和女学院の姉妹校である
 
東洋英和女学院高等部をご卒業され、
 
村岡花子氏は山梨英和中学校・高等学校の教職に携わる中、
 
戦後間も無い頃、本校にも講演にお越しいただいております。
 
 
時を経て、村岡花子氏のお孫様の村岡恵里氏を
 
母校にお迎えいたしますことに縁(えにし)を感じました。
 
 
村岡恵里氏の講演では、
 
翻訳家として村岡花子氏が歩むまでの背景には、
 
東洋英和在学中に宣教師の先生方に英語力を徹底的に学び、
 
佐々木信綱氏の門下生となり
 
短歌や日本文学を学んだことが要因であることや、
 
御子息のご不幸の後に、
 
日本中の子ども達に良い文学を広めていく事をご自分の使命と思い、
 
東洋英和の先輩である片山廣子氏から譲り受けた
 
『王子と乞食』の翻訳を手掛けたこと。
 
腹心の友と言われる白連氏と相通じる心や、
 
第二次世界大戦(1939年)が始まり
 
カナダ人宣教師ミス・ショーが帰国の際に手渡した
 
『Anne of Green Gables』に込められた
 
宣教師の先生方の思いを継ぐことで
 
1952年に出版される『赤毛のアン』に繋がっていったことなどお話になりました。
 
 
奇しくも、この日は「花子とアン」の最終回の日となり、
 
お孫様の村岡恵里氏が語られた、
 
ドラマでは画かれることのない真の村岡花子氏の姿を、
 
礼拝堂にいらした皆様お一人お一人が、
 
想像の翼を広げ御自身の心に村岡花子氏を描き出されたことでしょう。
 
 
又、講演に際して、吹奏楽部の姉妹たちによる、
 
「花子とアン」の主題歌の演奏を皆様にお届けいたしました。