11月1日(土)
母校礼拝堂に於いて、
大阪芸術大学教授 山形政昭氏による講演会
「神戸女学院の環境と建築~ヴォーリズ建築の品格と魅力」が開催されました。
この講演は、公益社団法人神戸女学院めぐみ会静岡支部様主催のもと、
ヴォーリズ一粒社設計の静岡英和女学院礼拝堂を会場として行われました。
神戸女学院は、今年、
岡田山キャンパスのヴォーリズ設計による
12棟の建物が国の重要文化財に指定されました。
静岡英和女学院も、昭和元年校舎(静岡大空襲により焼失)、
旧静岡英和女学院宣教師館(西草深に現存)などは、
ウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏設計であり、
そのご縁は深いものであります。
山形先生は、ヴォーリズが設計において一番大事にした事は、
光と風であり、
Healthy(健全)/
Simplicity(簡素)/
Rational(合理的)の三つの要素が、
Domesticity(住まいらしさ)の基本であるとお話されました。
それは住宅だけではなく、
校舎設計においても発揮され、
クロスの上からペイントされた壁や、
吸音を考えた天井、
更には様々な色の瓦によって表情を持たせる
独特のスタイルを確立していると説明されました。
確かに、静岡英和女学院礼拝堂の瓦も、
校舎上層階から見下ろしますとその美しさに目を奪われます。
この講演には、
神戸女学院院長・理事長の森孝一先生にもご臨席いただき、
神戸女学院同窓生の皆様、
静岡英和女学院同窓会、
PTA・母の会委員会・後援会の皆様、
また、ヴォーリズ建築研究者の皆様はじめ、
建築にご興味のある一般の方まで、
300名近い方に足を御運びいただきました。
講演にご協力いただきましたすべての方々に感謝申し上げます。