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2018年度卒業生の皆さんへ 祝辞

卒業生の皆さん、ご卒業を心からお祝い申し上げます。
本当におめでとうございます。
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また、どんなに待ち遠しかったことでしょう、
今日の良き日を迎えられお集まりいただきました
すべての保護者の皆様、誠におめでとうございます。
さらに入学から今日まで親身になって御指導いただきました
柴田学長をはじめとする教職員の皆様に
改めて感謝と御礼を申し上げます。

私は、2009年卒業の地域福祉学科4期生
今でいうコミュニティ福祉学科の卒業でございます。
皆様より10年ほど前に卒業しました一先輩であります。
その一先輩として本日のよき日に、卒業生の皆さまに
一言申し上げることができるとすれば、
それは「今、じぶんが置かれている環境が
今の自分にとって最も相応しい」と受け入れてほしいことです。

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皆さんは、まさにこれから人生の大航海に
乗り出そうとしております。
言ってみれば、助走期間が終わりスタートラインに
これから立とうとしております。
本日卒業式を迎えるにあたり、じぶんが置かれている環境は
人それぞれ様々であろうと思います。
就職が決まりルンルンの方もいれば、まだ就活中の方、
さらに学問を深められようとする方、
どのような方にも共通して言えることは、
今自分の目の前にある現実が順境であろうが逆境であろうが、
その現実にどのように対峙するかを決めるのは
自分でしかないということです。

自分はどうしたいのかを決められるのは自分でしかないのです。

自分の夢だとか希望に向かい目の前にある現実に
どのように取り組むのかを十分考え、それに基づき行動を起こす、
どれも他人ではなく自分が決めなければなりません。
そうであるならば尚更のこと今の自分を取り巻く環境を
自分の手で変えられるチャンスであると理解していただきたい。
これからの長い人生航路には様々な出会いが待っています。
良い時ばかりではなく辛い時もあるでしょう。
しかし、それらはすべてその人にとって必ず
意味のある出会いであると思います。
どのような環境の中にあろうと与えられた現実に前向きに
ポジティブに対処し、今自分がしたいことは何なのかを
強い信念をもって向き合って欲しいと思います。

皆さんは非常に厳しい環境に身を投じることになります。
時には「辛抱」や、「忍耐」という経験も積むこともあるでしょう。
しかしながら、皆さんが夢を持って、
その夢までいかにして到達するのかを
強く心に思い描けば、必ず道は開けます。

努力も、忍耐も、結果としては「すばらしい経験」となって、
皆さんの中に蓄積されていくことでしょう。
例えば、人が物事を判断する時、知識だけではなく
「経験」が非常に重要な役割を果たします。
これまでの学校生活で学んで来たことが「知識」だとすると、
これから先の人生で得られる「経験」が
皆さんを格段に豊かな人間にしてくれます。
こんな時代だからこそ、どうか皆さん、恐れず、ひるまず、
前向きにチャレンジしてください。
どんな経験も必ず皆さんを育ててくれます。

わが静岡英和学院大学がこの先もますます優秀な学び舎として
発展し続けますことを願うものでありますが、
私といたしましては同窓会のことも是非忘れずに
母校を気軽に訪ねてきてくださることを期待しております。
卒業後も大学に来て図書館で本を借りたり、
学食で食事をしたり、懐かしい先生を訪ねたり、
素晴らしいコミュニケーションの場であります。
有効活用していただきながら同窓生の絆を
深めていってほしいと思います。
長い学校史の中で多くの先輩たちで構成する同窓会は、
皆さんの応援団でもあります。
ぜひ、同窓会活動にも主体的に参加して、
「失敗」や「成功」を語り合い、学びあい、
支えあって豊かな人生を築こうではありませんか。

最後に、同窓会から記念品として皆さんへ
「楓の木でできたお箸」を卒業記念品として贈ります。
生きていくに大切なご飯、大切な自分の命、
それをつなぐ「架け橋」。
それぞれ進む道は異なっていても心は一つ
静岡英和はいつまでも皆さんのそばにいますよ。
卒業生の皆さん。
今日の門出を心からお喜び申し上げます。
また、ご臨席の皆様には
心よりお祝いを申し上げますと共に、
学長先生ならびに諸先生方のご功労に対し、
改めて敬意を表したいと存じます。

本日は誠におめでとうございます。

同窓会長 安田成希